アーセナル2021/22冬の移籍市場総括
まだこの記事の執筆時点で公式発表がされていない移籍(具体的にはオーバメヤンだが、恐らく報道を見る限りこれは確定だろう)もあるものの、今季の冬の移籍市場も閉幕となった。
静かな一か月となったクラブ、大量補強に打って出たクラブなど、各クラブそれぞれの戦略があり、これらの明暗は今後はっきりすることになるだろうが、アーセナルはこの冬多くのローテーション要員となっていた選手の放出を行った一方で、獲得はゼロ、という移籍市場となった。
これをスカッドのスリム化の継続と見るか、CL出場権を得る千載一遇のチャンスにそのあと一押しを行う機会を逸したと見るかは意見の分かれるところではある。
まずはこの冬のアーセナルのビジネスをおさらいしてみよう(この冬に合流しない選手とユースチームの選手は除外してある)。
獲得: なし(!)
放出:
チェンバース→アストン・ヴィラ(契約解除によるフリー移籍)
メイトランド=ナイルズ→ローマ(ローン)
コラシナツ→マルセイユ(契約解除によるフリー移籍)
マリ→ウディネーゼ(ローン)
バログン→ミドルズブラ(ローン)
オーバメヤン→バルセロナ(契約解除によるフリー移籍)
契約解除によるフリー移籍や、ローンといった給与負担が減ること以外はアーセナルにとって金銭面でのメリットがない放出があまりに多いのも気になる点ではあるが、アーセナルフロントの契約管理に関してはまた別の機会に譲るとして、今回は純粋に戦力的な部分からこの移籍市場を総括していく。