ようこそアーセナル沼へ!マンチェスター・ユナイテッド戦エモーショナルレビュー
①アーセナル沼へようこそ
サッカーにおいて、ほんの短い期間中に多くの物事が変わってしまう。ほんの数週間前にはアーセナルはトップ4入りに向けてかなり有利なポジションに位置しており、アーセナルファンは今季開幕当初の目標をワクワクしながら上方修正したものだ。
だがそこからアーセナルはクリスタルパレス、ブライトン、サウサンプトン相手にまさかの三連敗を喫し、ファンは絶望に叩き落されることとなった。
ラカゼットは絶不調、ティアニーやパーティは怪我で離脱、冨安も復帰できておらずということでチームの中心的な選手たちを欠いてしまっており、この3試合でなんとアーセナルは1得点しか出来なかった。
このような出来ではリーグ上位を争うチェルシーやマンチェスターユナイテッドから勝ち点を奪えるとは到底思えず、このままではトップ4どころかヨーロッパリーグ出場権を懸けた6位争いにシーズン最終盤は突入するのではないかと思われた。
が、ふたを開けてみればエディー・エンケティアの躍動によりチェルシー戦ではなんと4得点、今回のマンチェスター・ユナイテッド戦でも3得点を決め、2試合で7得点、見事に立て直すとトッテナムが裏でブレントフォード相手に引き分けたこともあり、またしてもトップ4入りに向けて良い位置に立つことが出来ている。
ここまでの経緯を見るに、今季はあと5試合とはいえこのまますんなりとアーセナルが危なげなく4位に滑り込む、という展開になるとはとてもではないが思えないものの、どこにでも勝てるがどこにでも負ける、というのはかつてのアーセナルらしくもあり、今のアーセナルを応援することの楽しさの一部であることは間違いない。
当然ながら将来的にはアルテタはアーセナルを更に一段上のレベルに引き上げようと苦心しているに違いないが、今季終了までは、このジェットコースターのようなチームのサポートも楽しみたいと思う。