今季終盤戦のアーセナルの布陣を考える

ここにきてケガ人が相次ぎ、層の薄い中シーズン終盤戦をどう戦うかが試される状況になっているアーセナル。ブライトン戦含め、ティアニー・パーティ・冨安不在時の布陣のオプションを考察します。
山中拓磨 2022.04.07
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クリスタル・パレス戦の時点で悲観視されていたキーラン・ティアニーの怪我の状況だが、先日アーセナル公式サイトで正式に、手術が必要であり、今シーズン中の復帰は難しい、と発表された。

また、パーティも復帰時期は明言されておらず、かつ冨安は4/16のセインツ戦前の復帰はない、とのことだった。

この中で一番復帰が早い可能性がありそうなのはパーティだが、それでも今週末のホームのブライトン戦に間に合うかどうかは不透明だ。

ヌノ・タヴァレスが2試合連続で後半まで持たずに交代となったこともあり、彼を次戦以降で起用できるほどアルテタが彼を信頼しているのかにも疑問符がついているが、とはいえ、パーティもいないとなればジャカを左サイドバックに回すのも難しいし、冨安が居なければセドリックを左サイド起用、あるいはそのまま冨安を左サイドバックとして起用する、というのも当然ながら無理だ。

今回は、ティアニーと冨安、パーティが一定期間いないと仮定したうえ(ティアニーの離脱は仮定と言うか、確定してしまっているわけだが)で、アーセナルが採りうる布陣を考察してみよう。

①ジャカの左サイドバック起用

ティアニーが離脱となった直近のパレス戦で左サイドバックを務めたのはタヴァレスだったが、不安定なところが目立ってしまい、ハーフタイムに交代となった際に左サイドバックとして白羽の矢が立ったのはグラニト・ジャカだった。

アルテタは昨季ティアニーが不在だった時にもジャカを左サイドバックとして起用しており、恐らくこれはかなり優先度の高い形と見ていいだろう。

ただし、昨季のアーセナルと今のアーセナルにはいくつか違いもある。まず、昨季のアーセナルはティアニーが左ウイングのような位置まで上がっていき、その後ろをカバーするのがジャカ、というそもそもボール保持時にはジャカが左サイドバックのような位置に入る形を頻繁に用いていたが、今季はティアニーを低めに留めた上でジャカはより高いポジションを取ることが多く、ジャカの左サイドバック起用は昨季ほどナチュラルな移行だとは言えない。そして、そもそも昨季のジャカの左サイドバック起用時のアーセナルのパフォーマンスはあまり芳しいものではなかった。

また、より事態を複雑にしているのがパーティの離脱で、ここまでアーセナルの好調を支えてきたのジャカとパーティの中盤のペアだっただけに、パーティが居ない中でジャカまで中盤から外すのはかなり思い切った策になると言える。その場合はエルネニーとロコンガ、あるいはスミスロウあるいはウーデゴールを低い位置で起用することになるのだろうが、どちらにしろ今季のアーセナルが成功を収めた土台にあるシステムからは大きな転換を強いられるだろう。

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続きは、2816文字あります。
  • ②タヴァレスの左SB起用+ジャカ-ロコンガの中盤
  • ③ホワイトの右SB起用+のセドリックの左SB起用
  • ④スリーバックの導入
  • ⑤サカの左SB起用

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